もなかNIKKI

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【感想・書評】下北沢について(著:吉本ばなな)

 

 

 

 

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【下北沢について 吉本ばなな】#本 #book #bookstagram #エッセイ #吉本ばなな #下北沢

 

本の概要

 

よしもとばななさんのエッセイ集。

下北沢にある本屋「B&B」発行の小冊子「下北沢について」をまとめ、書下ろしを追加したものです。

 

主に、ばななさんが下北沢に住んでいた頃のことが語られています。

 

 

感想など

 

よしもとばななさんの小説やエッセイはいままで何冊も読んできましたが、

読むたびに、ばななさんのエッセイは、ばななさんの小説のようであるし、

小説は現実の生温かさがあるエッセイのように感じます。

ばななさんの生きている世界が、小説の世界観なんだと。

あたたかみがあり、ときにクールに生きていくこの世界観が、好きです。

 

 

「下北沢について」では、とても個人的な出来事も描いてくださっていて、

ばななさんは下北沢でほんとうに濃い人間関係があったんだなあと。

つらい気持ちを癒してくれる存在。

困っているときに手を差し伸べてくれる人。

楽しい時間を共有した仲間。

人との関係が豊かで、読んでいるこちらまであたたかな気持ちになれました。

 

 

気に入った一節は、

ウルトラマン仮面ライダー」の

 

とことん相手に合わせてみたり、ゆずってみたり、無為な時間と思われる時間を過ごしてみることでしか、思い出の塊はできないように思う。

今、あの日々を思い出すとあまりにも濃くて美しい塊になっているから、びっくりする。

私が私の好きなことだけをどんなにがんばって追いかけていて、たぶんこんな塊にはならないだろうと思う。

そしてその塊があるからこそ、今、まだ自分の人生に残されている自分のことをする時間がこんなにもありがたく嬉しいのだろう。

 

しみる・・・

ほんとに、人に合わせることで思い出が濃くなっていきますよね。

そして自分に合わせてもらう、人に合せる、のバランスがときに難しい。

心に留めておきたい一節です。

 

 

おわりに

 

目的がなくても歩いて楽しく、ありのままの姿を受け入れてくれる下北沢の街は、

ばななさんの文章のようだと思いました。

 

多くの気づきがあり、文章を味わうことで癒されていくような素敵なエッセイ集でした。

装丁もとてもカワイイ。

 

 

 2月にエッセイが出るようです↓