もなかNIKKI

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「騎士団長殺し」(著:村上春樹)の各章ごとの概要、あらすじ。ネタバレありです。【プロローグ~5】

 

 

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騎士団長殺しゲット(ノ^^)ノこれから読む〜!#騎士団長殺し #村上春樹

 

 

騎士団長殺し、発売日に書店で購入してから、毎日じっくり味わいながら読んでいます。

 

これぞ村上春樹!な主人公、登場人物ばかりだなあと思いながら、

物語の設定やストーリーはいままでの作品の中でもトップクラスの面白さだと感じています。(10章を読み終えた時点での感想です)

毎日、続きが気になるーでも眠いから寝よう・・・の繰り返し。

実態は掴みきれないものの、物語の示唆するふわふわした哲学めいたものも、大変考えさせられます。

 

 

村上春樹作品は、後から振り返ってこういうことだったのね、ということが多いので、

各章ごとにメモを取りながら読んでいます。

ざっくりとですが、あらすじとして書き起こしたので、よろしければ参考にしてみてください。

 

 

 

プロローグ

 

顏のない男が、私(主人公)に自画像を描いてもらうために、自室に突然現れる。

描ききることがないまま、顔のない男は姿を消す。

ペンギンのおまもり、が意味ありげに何度か文中に登場する。

 

 

1 もし表面が曇っているようであれば

 

私は36歳で、元・美大生。抽象画を専攻していた。

妻と離婚後、9か月のブランクを経て、また妻と再婚する。

今回の物語は、その一時の独身者である9か月間に起きたことを振り返る形で始まる。

 

離婚して東京・広尾の家を出て行った私は、大学の同級生の雨田政彦に小田原の山奥の家を借してもらい、そこに住むようになった。

雨田政彦の父は、雨田具彦という有名な画家で、その小田原の家は具彦がアトリエとして使っていた場所だ。

具彦は現在90歳を過ぎていて、「オペラとフライパンの違いもわからないくらい」ぼけてしまい、介護施設に入っている。

 

私は美大を卒業後、人物の肖像画を描く仕事をしていた。

肖像画家としての腕前は光るものがあり、評判が良く、のちに独立してフリーの肖像画となり、安定した生活をしていた。

しかし、経済的安定は手にしたが、「自分のための絵画」を描くことへの意欲が弱まってしまい、離婚を機に肖像画の仕事を辞めてしまう。

 

その後、雨田政彦に紹介してもらった絵画教室の講師の仕事を始める。

絵画教室の教え子のうち2人の既婚女性と親密になる。(要は不倫)

1人は20代後半で年下。夫のDVに悩む。

もう1人は41歳で年上。子供が2人いて、家庭は順調。

 

 

2 みんな月に行ってしまうかもしれない

 

妻と離婚するときの話し合い、家を出ていくときの様子が描かれる。

妻は柚(ゆず)さんといい、私はひとめぼれだった。

柚さんは「前向きな意志の煌めき」「生きるための確かな熱源」がある女性だ。

そして、私の妹(若くして亡くなっている)に似ているところがある。

 

 私は妻に突然別れを切り出され、ひとしきりの身辺整理が終わった後、傷心の旅へ出る。

車で新潟→北海道と、どんどん北上する。

 

 

3 ただの物理的な反射に過ぎない

 

燃料、お金、体力を散々使い果たした挙句、東京の元・自宅に帰ってくる。

小田原の借家へ荷物を運びこみ、絵画教室の講師を始める。

 

柚「鏡で見る自分は、ただの物理的な反射に過ぎないから」

→絵を描くこととは、本当の自分とは何か、私が見ている君の姿とは何か、と思案を巡らせる私

 

その後、「騎士団長殺し」という絵を発見したことにより運命が大きく動き出すことになる、という趣旨の文章でこの章が締められる。

タイトルの「騎士団長殺し」は絵の名前だと判明。

 

 

4 遠くから見ればおおかたのものごとは美しく見える

 

絵を描く時間はたっぷりあったが、私は何も描くことができなくなっていた。

今までお金のための肖像画ばかり描いていたから、だろうか。

「無(リアン)」の制作をする日々だった。

40歳までに自分のスタイルを確立したいと思う私。

漫然と過ぎていく時間のなかで、突破口が欲しいこともあり何度か年上の人妻と寝た。

 

今の住まいの持ち主であった雨田具彦の人生に興味を持つようになる。

彼は美大で洋画を専攻していてウィーンへ留学したが、帰国と同時になぜか日本画ばかり描くようになった。

なぜだろう?

具彦は、洋画ではパッとしなかったが、日本画に転向した途端ブレイク。絵が自分のものになった。

‘”最終的に何かしらの意味を発揮するの結果。原因は連鎖的で、そのうち特定できなくなる”

 

家のテラスで外を眺めていると、向かい側の山の斜面に、瀟洒な邸宅を発見する。そこには男の影があった。

 

 

5 息もこときれ、手足も冷たい

 

雨田具彦は、若いころ派手に遊んでいたが、ウィーン留学から帰ってきたあとは人が変わったようにまじめになり、結婚した。

その急変した理由は、誰もわからなかった。

 

私が現在住む小田原の部屋には、絵がなかった。

かつて画家が住んでいた部屋に絵がないのは、大変不自然なことである。

 

と思っていたら、屋根裏で物音がして様子を見に行くと、みみずくを発見し、その隣に何やら絵らしきものも発見した。

(みみずくは、大事なモチーフであるかのように書かれていた。みみずくは鳥というよりは、羽の生えた猫、とのこと)

 

その発見した絵は、具彦が描いた「騎士団長殺し」だった。

若い男が老いた男を剣で殺している瞬間を描いた、暴力的な絵である。

他には、若い女、召使、「顏なが」(顏が異常に長い男)がその絵の中にいた。

平和な日本の風景ばかり描いていた具彦の作風からは、想像もできないような物騒な絵で私は驚いた。

 

その後、「騎士団長殺し」は、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」のある場面を描いていることに気づく。

なぜ、この1枚の絵だけ隠されるように保管されていたのか、謎が深まる。

 

騎士団長殺し」は見事な出来の絵だった。

”見る人の心の深い部分に訴え、その想像力をどこか別の場所に誘うような示唆的な何かがそこには込められている”

 

私は「顏なが」から、どうしても目が離せなくなった。

まるで彼が、私を個人的に地下の世界に誘っているような気がしたからだ。

 

 

つづく。

 

 

 

 

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