もなかNIKKI

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

騎士団長殺し(著:村上春樹)の各章ごとの概要、あらすじ②ネタバレありです。【6~10】

 

 

 

 1~5

monaca103.hatenablog.com

 

 

6 今のところは顏のない依頼人です

 

肖像画業のエージェントから、私宛に電話がかかってくる。

それは、破格の報酬での肖像画の依頼だった。

依頼人は会ったことのない人物だが、私を指名しているという。

自分のことを見張られているようで、気持ちが悪いと感じたが、結局その依頼は受けることにした。

 

 

7 良くも悪くも覚えやすい名前

 

肖像画の依頼人と、自宅で顏合わせをした。

名前は「免色(めんしき)」という。

彼は高級車に乗ってやってきた。

身なりやスタイルが良く、お金持ちに見えた。

白髪がトレードマークだが、老け込んでいるという訳ではなく、むしろ若々しい印象もある。年齢は不詳。

免色は向かい側の山の白いコンクリート瀟洒な建物に住んでいる。

 

免色と、今後のスケジュールなどについて小一時間話した。

彼はIT関係の仕事をしていて、オペラが好きなようだが、パーソナリティーについてはまだ謎が多い。 

 

 

8 かたちを変えた祝福

 

免色について気になった私は、インターネットで免色のことを調べてみた。

雨田政彦、人妻にも免色について尋ねた。

しかし、免色について新しい情報は得られなかった。インターネットではまったくヒットしないよう、免色が手を加えているように思う。

免色の白いコンクリートの家を眺めながら「白さも色のうちなんだ」と私は意味もなく思った。

 

 

9 お互いのかけらを交換し合う

 

免色が肖像画のモデルになるために自宅にやってくる。

しかし、いざデッサンを始めてみると、普段は得意なはずの肖像画が、うまく描けない。

 そこで、免色に身の上話をしてもらうことに。

免色は54歳で、ずっと独身。IT企業を起こし成功したが、その企業を売却し、いまは隠居中。株の売買をしている。ファーストネームは渉。

オペラ『薔薇の騎士』、雨田具彦について、日本画や、自己と他者について・・・色々なことを二人は話した。

日本画と西洋画、自己と他者は「違いは自明ではあるが、その自明性を言語化するのはむずかしい」

 

前回会ったときより、随分二人は濃い時間を過ごしたが、私には彼の存在の中心にあるものが把握できていなかった。ゆえに、デッサンをすることができなかった。

私の免色への好奇心は、更に強くなっていった。

 

 

 

10 僕らは高く繁った緑の草をかき分けて

 

 (私の回想)

15歳のときに、心臓に生まれつき持病があった妹が死んだ。

妹が死んでから、家族は暗く不仲になり、父の会社の経営は悪化。一家はつらい時代を過ごした。

私は悲しみを癒すために妹の絵をたくさん描いた。その絵には、自分自身に涙を流させるほど、本物の悲しみが溢れていた。

また、私は棺桶に入った妹を見て閉所恐怖症になってしまった。

 

 

人妻が免色の情報を教えてくれた。

家に開かずの部屋がある。孤独を好み、プライバシーに神経質な人物なのだという。

 

 

 

つづく。

 

 

 

 

 

騎士団長殺し」と関連するかも・・・と思う過去作品