2017年上半期の個人的ベスト本!

 

 

早いもので今日が2017年上半期最後の日です。

この半年で50冊ぐらい本を読んだので、その中のベストをジャンル別に発表します。

 

 

 

小説部門

 

騎士団長殺し

著:村上春樹

 

 

私にとって、この上半期の一大イベントといえば村上春樹の新刊発売。

村上春樹と同じ時代を生き、原文の日本語で読めたことが本当に嬉しいです。

かつての自分、国語や世界史や音楽の勉強をしていてよかったねと思いました。(歴史的な出来事が物語に絡んでくることが多かったので予備知識があると読みやすい)

 

やっぱり村上春樹の小説はすごい。

複雑な内容を描いているのに文章は淀みなく美しく流れていくし、

登場人物たちの生きている世界観そのものにわくわくする。

出てくる人みんなに興味をそそられる。

人物像を浮かび上がらせるための段階的な描写が読んでいて心地よい。今回は免色さんが特に。ヴェールが徐々に透明になっていくような感覚でした。

文章でしか表現できない世界だと思います。

読んでいて圧倒的だと思う小説はみな、文字でしかできない表現がある。シナリオとしての小説ではなくて。

 

読んでる時間、幸せだったなあ・・・

 

それにしても謎がほとんど回収されずに第2部が終わったので、来年あたりに第3部が出ることを期待してしまいます。

 

 

エッセイ部門

 

家族最後の日 

著:植本一子

 

 

写真家の植本一子さんによる日記。

 淡々と描かれているけれど、実母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌など、ものすごく濃密で壮絶な家族の記録です。

「家族最後の日」という本書のタイトルが秀逸だなあと思いました。

三章すべて読み終わったとき、この三章すべてをこれほど端的にまとめる言葉はあるだろうか、と驚きました。

 

 

この本については賛否両論いろいろな意見があるようです。

否定的な意見が出てしまうのも、わからなくはない。

でも、読み進めていくと、飾らず、かっこつけずに事実や感情を赤裸々に書き記している作者に、表現者としての覚悟に、尊敬の気持ちがふつふつとわき上がってきました。

 

この本の中では作者の気持ちが、かなり率直に表現されているように感じ、全く知らない他人の日記が興味深く、一冊まるごと飽きることなく読了しました。

見栄を張って生きる人が多い世の中で、他人の生々しい気持ちに対面するのはなかなかないことだと思います。

 

だんだん作者のワールドに引き込まれていくと、作者を勝手に裁いていた自分は、何をもってそれらをダメだと思っていたんだろうと疑問に思うようになりました。
正しい家族のあり方とは。
正しい妻とは、夫とは。
それらは勝手に自分が作り上げた理想像であり、
法律で生きる指針が決まっているわけでもないのになぜか勝手にダメ出ししている。
本当はみんなこんな風に自由に生きたいのかもしれない。
結婚しても、子供が居ても、自分の仕事を持ち自由に動き回るような生活。
したいけどできない(と思っている)から、作者を批判したくなってしまうのかもしれない。

 

話題の本だったので期待値が高かったのですが、その期待を裏切ることなく、更にその上をいく、読み応えのある日記文学でした。

 

 

 

実用書部門

 

フィット・フォー・ライフ

著:ハーヴィー・ダイアモンド、マリリン・ダイアモンド

翻訳:松田麻美子

 

 

読んでて驚くことが本当に多かったです。

こちらの記事に感想など書いてあります↓ 

 

monaca103.hatenablog.com

 

 

 

2017年上半期の読書について思うこと

 

この半年は、美容や健康、心理学などの実用書を読むことが多かったです。

知識がかなり増えたという面では満足。

ですが!下半期は小説やエッセイなど娯楽のための読書ももっと増やしていきたいなと思いました。

素晴らしい本に出会えますように!