「風と共にゆとりぬ」(著:朝井リョウ)面白すぎ!ただ「笑える」読書の贅沢さ【感想、口コミ】

 

 

 

 

朝井リョウさんの最新エッセイ集、読み終わりました~!

もう、ほんっとにおもしろかった。

早く読み進めたいけど!読み終わるのはもったいないし寂しい!

という矛盾した気持ちを抱えながら、隙間時間をほぼこの本に費やして読み終えました。

 

 

売れ行き好調なようでなにより!

増刷めでたい!!

私は発売日に大型書店に買いに行ったのですが、売り切れで売場に出ていなかったからストッカーから取り出してレジに持って行ってしまいましたよ(元書店員だからなせるわざ)

 

 

本の概要

 

文学全集のような重厚感あふれる装丁をしているエッセイ集。

内容は、その装丁からは想像できないほどくだらなく、めっちゃくちゃ面白い。

 

三部構成。 

 

第一部 日常

別冊文藝春秋に掲載されたエッセイをまとめたもの。

書下ろしもあり。

1つのエピソードのボリュームがかなりある。

内容は、会社員時代のこと、学生時代のアルバイトのこと、家族旅行のことなど多岐に渡る。

 

第二部 プロムナード

日本経済新聞の連載をまとめたもの。

 

透明感のあるかっちりした文章で、よそいきの朝井さんという感じ。

第一部がくだけていて面白すぎたので、媒体によって書き分けられるってところを存分に見せつけられた(!?)

 

第三部 肛門記

痔の一種の「痔瘻(じろう)」になって手術、入院したときのことが綴られている。

面白おかしくまとめているけれど、会社員との兼業時代の無理が祟ったのではないかと母のように心配してしまった。

私は盲腸で手術、入院したことがあるので気持ちわかるなぁ、と思うことが多かった。

 

感想など

 

「変!」の限界点を超えていくものが好きです。

たとえば現代アート

なぜ、こうしようと思ったの?これは何を表現してるの?なんでこんなこと思いつくの…

と、自分の想像の範疇を超えるものに出会うとわくわくしてしまうんです。

世の中にはいろんな考えの人がいるんだなーと途方に暮れる感覚が好きです。

 

それに似た感覚が、この「風と共にゆとりぬ」にはありました。

なんでこんなに面白いことばかり起こるんだろう、と疑問に思うほど面白いことが朝井さんの周りにはたくさん転がっているし、発想が斜め上を行き過ぎている。

特に第一章の「大好きな人への贈り物」のオクラのエピソードは驚愕もので、読んでてふきだしました。

その発想はなかった!!と。

恐さすら感じるほど発想が豊かでした。

エッセイ集に現代アート的な驚きがあるとは思いもよりませんでした。

 

大人になっても全力でくだらないこと、おもしろいことができるっていいですね!

年齢重ねると「まともにならなければ」と思うことが増えるじゃないですか。

でも時には、心を許せる人とならくだらないことやったっていいですよね。

学生時代はたくさんあったくだらないこと。

大人になればなるほど、遠ざかっていたんだなーと気づかされました。

 

 

おわりに

 

朝井さんのエピソードを物語的にまとめる力がすごいことはもちろん、朝井さんのハプニングを引き寄せる体質にも驚きでした。

自分はなんて平らな、穏やかな、悪く言えば面白みに欠ける日々を送っているんだろう、って思いましたね…

で、なんか面白いことおきないかなーと考えていたら、先週の土曜日、

「代々木ビレッジでお洒落な音楽聴きながらディナーの予定のはずが、中野駅のトイレで泥酔して吐いてる夫のためにユニクロでTシャツを買ってから迎えに行く」

ということが起こりました。

こんなハプニング久々。

引き寄せの法則って本当だわ。

 

いやはや。それにしても朝井さんにはたくさん笑わせてもらいました。

前作のエッセイ集「時をかけるゆとり」が面白かったので今回も期待して発売日に即購入しましたが、期待を上回る面白さでした。

 

最近笑ってないな~笑いが欲しいな~という人におすすめです。

この本の帯にあるように「読んで得るもの特にナシ!」

でも、ただ面白いなぁ笑えるなぁという時間は最高に贅沢だと思いますよ!

効率的にばかり生きててもつまらない。

たまにはくだらないことに全力になって、ただただ面白い時間を過ごして豊かに生きよーっていう気持ちになりました。